2016年06月21日

ビジネススクールランキング2016(金融学修士)

ィナンシャル・タイムズが、最新版のビジネススクールランキング(金融学修士)を発表しました。これは、金融学修士号(MSc in Finance)のランキングとなります。Pre experienceとPost experienceのランキングがありますが、Postの方は5校だけなので、前者のみ紹介します。


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こちらはあくまで卒業生の就職率、サラリーおよび学校のダイバーシティを中心とした評価であり、アカデミックな実力を示すものではないことに注意が必要です。

1位 HEC Paris(フランス)
2位 ESCP Europe(フランス)
3位 IE Business School(スペイン)
4位 Edhec Business School (フランス)
5位 MIT: Sloan(米国)
6位 Esade Business School(スペイン)
7位 Essec Business School(フランス)
8位 University of St Gallen(スイス)
9位 Università Bocconi(イタリア)
10位 Skema Business School(フランス)
11位 University of Oxford: Saïd(イギリス)
12位 Grenoble Ecole de Management(フランス)
13位 Imperial College Business School(イギリス)
14位 Nova School of Business and Economics(ポルトガル)
15位 Peking University(中国)

こちらは、欧州ビジネススクールのランキングではなく世界ランキングです。にもかかわらず、トップ15位のうち13校をヨーロッパのビジネススクールが占める結果となりました。欧州外でトップ15位にランクインしたのは5位のアメリカのMITスローンと15位の中国の北京大学のみでした。欧州トップ校が、アメリカよりもダイバーシティを重視している点が影響しているのかもしれません。

特に注目すべきはフランスのビジネススクールの評価の高さです。トップ10に、HEC、ESCP Europe、EDHEC、ESSEC、Skemaの5校を送り込み、そのうち3校は、米MITスローン(5位)や、英オックスフォードサイードビジネススクール(11位)といったトップエリート校よりも高く評価されています。またトップ10以下でも、グルノーブル(12位)、EM Lyon(24位)、Neomaビジネススクール(30位)、ESC Rennes(45位)と多くの学校がランクインしており、フランスの金融学教育の国際的評価の高さが伺えます。

ランクインしたフランスの学校はすべて同国のトップ・エリートが進学する商業系グラン・ゼコールですが、その順位も興味深いものとなっています。フランスでは、伝統的に商業系グラン・ゼコールは、HEC、ESSEC、ESCP Europe、EM Lyon、EDHECが5大名門校と認識されていますが、国際的なビジネススクールの評価では、EDHECがHECに次いで2位(INSEADが含まれる場合は3位)にランクインすることが多くなってきました(例えばFTのグローバルMBAランキングや、エコノミストのランキングを参照。)。また、通常HECに次ぐ2位にランクインすることの多いESSECが4位となり、通常5大学校に次ぐ第二群に位置づけられるグルノーブルやSkemaがEM Lyonよりも高く評価されているのも、仏ビジネススクールの国内評価と国際評価の違いを表していて興味深いです。

3位と6位にはスペインのIEとESADEがそれぞれランクインしています。スペインのビジネススクールでは、この2校とIESEを加えた3校が御三家とみなされ、各種ランキングで拮抗した評価を得ていますが、この金融学修士ランキングではIESEはトップ50位に入っていません。代わりに、EADAビジネススクールが19位にランクインしています。スペインのビジネススクールは、高額な学費が私費留学生にとってネックとなっていますが、EADAビジネススクールは、前にも書いたとおり、学費も良心的なので、スペインのビジネススクールを考えた場合に検討の余地があると思われます。

その他の欧州ビジネススクールとして、8位にスイスのザンクトガレン、9位にイタリアのボッコーニ大学、14位にポルトガルのNovaがランクインしています。いずれもそれぞれの国内におけるトップスクールですが、スイスのビジネススクールランキングで通常トップとされるIMDや、同様にポルトガルのトップ校であるLisbonビジネススクールがランクインしていないのは、それぞれの学校・国の金融学修士とMBAに対する力の入れ方を示しているようで興味深いです。






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2016年06月20日

FT 英国ビジネススクール卒業後の現地就職

Financial Times で英国ビジネススクール卒業後の現地就職に関する興味深い記事がありましたので紹介します。


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この記事によると、2016年に、英国のトップビジネススクールを卒業した外国人が、3年後も英国内で働いている割合は、2011年の24%の半分の12%に過ぎないとのことです。これは、英国以外の欧州ビジネススクール(2011年48%、2016年43%)とくらべても顕著に低い数字となっています。

FTはこの理由として3つの可能性を示唆しています。

第一に、イギリスでインターンシップを行う学生の少なさがあります。イギリスのビジネススクールに通う学生のうち、インターンを行うのは9%だけとのことです。インターンシップは現地就職の足がかりとなるので、確かにこれは説得的な理由です。もっとも、アメリカのビジネススクールも、インターンシップの割合は英国と同程度ですが、定着率はイギリスよりも高いようです。

第二に、イギリスにおける就労ビザ取得の難しさが挙げられています。イギリスでは、自国民の労働者を保護するため、2012年に移民制度が大幅に変わり、外国人、特にEU域外から来た人がイギリスで就労ビザを取得するのは非常に難しくなっています。この影響はたしかに大きいでしょう。

第三に、単に学位のみを目的にイギリスのビジネススクールに入学する生徒の存在が挙げられています。この傾向は、アジア人学生に特に顕著とのことです。

これに対し、FTの記事には書いてありませんが、英国以外の欧州ビジネススクールにわざわざ留学する人は、端から現地就職を考えてその国に来ているという場合が多いのではないかと思います。


このブログでも何度も述べているように、日本人で海外ビジネススクールを卒業してそのまま海外で就職する人は、極めてまれでしょう。一つには、FTも述べるように、海外一流大学の学位それ自体を目的としているということもありますが、もう一つには、日本人学生には、会社からの派遣で留学している学生が多いことも挙げられます。また、英語という言葉の壁から、現地でばりばり仕事ができるほど英語が得意な人が少ないという事情もあるでしょう。




posted by しゃっきー at 07:28| Comment(0) | MBA就職 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年06月16日

IELTS対策に絶対欠かせないおすすめ問題集

IELTSの公式過去問題集の最新版が発売されています。これからIELTS受験対策を始める初学者はもちろん、経験者も絶対買うべき問題集ですので、ケチらずに購入しましょう。特に、スピーキングやライティングの問題は受験対策する上で参考になります。


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Cambridge IELTS 11 Academic Student's Book with Answers with Audio: Authentic Examination Papers (IELTS Practice Tests)


なお、オーディオが付属していない版も出ていますが、公式過去問題集の価値の半分はオーディオにありますので、必ずオーディオ付きを選びましょう。

IELTSの問題傾向は昔から大きく変わっていないので、過去のIELTS公式過去問題集も参考になります。これから初めてIELTSを受験する初学者の方は、最新版だけでなく、過去のIELTS公式問題集もできるだけ入手すべきです。10と9のリンクを貼っておきますが、探せばもっと前のバージョンも購入できます。ただし、中古だとCDがついていなかったり、書き込みがあったりする場合があるので(特にebayなど海外のサイトを使う場合)、注意が必要です。

Cambridge IELTS 10 Student's Book with Answers with Audio: Authentic Examination Papers from Cambridge English Language Assessment (IELTS Practice Tests)


Cambridge IELTS 9. Self-study Pack (Student's Book with answers and 2 Audio CDs)


なお、ここではIELTS「公式」過去問題集と便宜的に呼んでいますが、これらは正確に言うとIELTSの実施団体の一つであるCambridge English Language Assessmentが出版している過去問題集です。

別の実施団体であるブリティッシュ・カウンシルの「公認」問題集も出版されています。こちらは日本語で書いてあり、初学者にはとっつきやすいので、IELTSテストの全貌を掴むために購入するのはよいですが(値段も安い)、問題が実際のものよりも易しめなので、MBA受験者がこれだけでIELTS対策するには向いていないかもしれません。
IELTSブリティッシュ・カウンシル公認問題集


IELTSの全体像を掴むだけであれば、AGOSなどのMBAの受験予備校が体験講座を無料で提供しているので、そちらに出席した方が、より実践的なアドバイスも貰えて効果的でしょう。ただし当然ながら授業の後に(高額な)講座の宣伝があります。
posted by しゃっきー at 22:36| Comment(0) | IELTS 参考書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする