2015年12月20日

30代私費受験生のためのMBAの選び方・入り方

世の中にビジネススクールはたくさんありますが、どのビジネススクールに行くかを選択するのは結構難しいです。社費で留学する場合、会社からフィナンシャル・タイムズやエコノミストのランキングでベスト20位以内から選ぶこと、といった条件が付される場合があるようですが、このブログでは私費留学を前提としていますので、そのようなしがらみから自由に学校を選択することを推奨させていただきます。


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さて、MBAの選び方ですが、これは実は簡単で、「@自分が行けるビジネススクールのうち、A一番行きたいビジネススクールに行く」ということになります。

@の「自分が行けるビジネススクール」という条件は、
(i)、自分が入学できるビジネススクールであること
(ii)、自分が生活費、学費を支払えるビジネススクールであること
(iii)、自分が通える期間のコースであること
という条件にさらに分解できます。

GMATのスコアだとか、TOEFLのスコアだとかは、この内(i)の条件にのみ関係するものであり、MBA選び全体から見れば、たくさんの要素のうちのほんの一部でしかありません。にもかかわらず、これらがMBA受験の全てであるかのように語られる背景には、20代の社会人が社費で行く場合、(ii)と(iii)はほとんど問題にならないという事情があります。どうせ会社がお金を払ってくれて、卒業後は会社に戻れるので、費用がいくらかかろうが、卒業までに何年かかろうがどうでもよいです。学費10000米ドルを超え、期間も2年間に設定されているアメリカのビジネススクールは、基本的にそういう人たちを相手にしていると考えるべきです。ビジネススクールからしてみても、卒業後に就職の当てのない30代のおっさんを取るよりも、若くて会社でも有望株とみなされている20代の社費学生を採用するほうが、学校のレピュテーションに寄与すると考えるのは何ら不思議な事ではありません。

ですので、このブログの主要読者層である30代私費留学生には、アメリカのビジネススクールはあまりオススメできません(もちろん留学したいなら止めはしませんが。。)。30代私費留学生にとっては、むしろ(ii)(学費・生活費)および(iii)(期間)が重要な要素になってくるはずです。これらの要素は、むしろA「行きたいMBA」の方で考慮すべきではないかと考える人もいるかもしれませんが、それは明白に間違いです。いくらハーバードやINSEADといった一流ビジネススクールに合格したとしても、1000万円を超える学費を支払えなければ卒業はできないのですから、はじめの@「行けるビジネススクール」選びの中で、予算を超える学費の学校は排除しておくべきです。

奨学金を受ければ通えるじゃないかという声が聞こえてきそうですが、そもそも奨学金を取得できるのはごく限られた人だけです。また、奨学金は本来、若くて有望だが経済的援助が必要な学生を援助することで、将来社会に貢献してもらおうというのが基本コンセプトですので、30代の学生はそもそもその趣旨に沿わない場合が多いです。実際、日本国内で受けられる奨学金の幾つかは応募にあたって年齢制限を課しています。

ですので、30代の私費留学を狙う受験生は、まず、自分の予算の中で行ける学校を探すべきです。そして、実際に探してみると、学費500万円以内で、フィナンシャル・タイムズやエコノミストのランキングでも上位にランクしているヨーロッパの学校は結構あるものです。また、フィナンシャル・タイムズやエコノミストのランキングに入っていなくても自国内での評価が高いMBAも結構あります(追って紹介していきます。)。さらに言えば、ほとんどの日本人はヨーロッパのビジネススクールなどよく知りませんので(知っててせいぜいLBSとINSEADくらいです)、ランキング上位の学校をわざわざ狙う必要もあまりないと思います。例えばスペインのIESEビジネススクールとEADAビジネススクールはFTのランキングでは20位ほど離れていますが、日本で転職する場合、誰もスペインのビジネススクール事情など知りませんので、どちらの学校に行っても「スペインのMBA」という評価です(名前も似ていますし。)。

こうして、費用や期間の点で行ける学校を幾つかピックアップしたら、その中で自分が合格できそうな学校を選びます(i)。(i)は、学校が選考するので自分でコントロールできる部分は少ないのですが、自分でコントロールできる要素としては、GMATのスコア、TOEFLのスコア、エッセイ、推薦状があります。このうち、GMATとTOEFLのスコアアップのためにGMAT予備校、TOEFL予備校に多額の授業料を支払う人がいますが、これも30代私費受験生にとっては賢い選択ではありません。繰り返しになりますが、20代の社費受験生にとってはスコアアップのためにいくらお金をかけようとMBAを取得しさえすれば簡単にペイできますが、30代私費受検生にとっては、そんな無駄なことに費やすお金も時間もないはずです。必要最低限のスコアをちゃちゃっと取って、あとはアドミッションとの交渉でなんとかしましょう。必要最低限のスコアの取り方はこのブログの他の記事を参考にしてください。

続きます。
posted by しゃっきー at 06:17| Comment(0) | MBA選び | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする