2015年12月28日

欧州MBAランキング−イギリス

※追記あり
グローバルMBAランキングとしてもっとも参照されるランキングであるEconomistの2015年ランキングをもとに、イギリス国内のMBAランキングを作成しました(カッコ内はグローバルの順位)。

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1位(18)ウォリックビジネススクール
University of Warwick – Warwick Business School
2位(22)ヘンリービジネススクール
Henley Business School
3位(24)ロンドンビジネススクール
London Business School
4位(48)ストラスクライドビジネススクール
University of Strathclyde – Strathclyde Business School
5位(52)クランフィールドスクールオブマネジメント
Cranfield School of Management
6位(54)シティ大学キャスビジネススクール
City University – Cass Business School
7位(61)ケンブリッジ大学ジャッジビジネススクール
University of Cambridge – Judge Business School
8位(64)バース大学スクールオブマネジメント
University of Bath – School of Management
9位(68)ダラム大学ビジネススクール
Durham University – Durham University Business School
10位(74)ノッティンガム大学ビジネススクール
University of Nottingham – Nottingham University Business School

イギリスのビジネススクールが、フランス、スペインといったヨーロッパの他の国と比べて違うことは、イギリスの大学は日本でも結構知られているところが多いという点です。ですので、その中であまり知名度のない学校を選ぶと、日本に帰ってきてから人に話した時に「聞いたことないなあ」感が強くなってしまうというリスクがあります。

上記のランキングに入っている大学で、日本でも知られている大学といえば、1位のウォリック大学(ワーリックとは読みません。)、3位のロンドンビジネススクール、7位のケンブリッジ大学、8位のバース大学、9位のダラム大学くらいでしょうか。他の学校は、イギリス留学を検討したか、知人に留学した人がいないとなかなか知らないと思います。

1位のウォリック大学はイギリスの名門大学の1つです。ビジネススクールが評価され始めたのは最近ですが、学部はイギリス国内でも高く評価されています。どのようなランキングかにもよりますが、大体ベスト10には入ると思います。ビジネススクールの学費は57,267米ドルと高めの設定です。クラスサイズは50名程度、平均GMATスコアは656点とやや高め、平均年齢は30歳です。今年のエコノミストでは高いランクになっていますが、MBAの評価はまだ大学学部の評価にぎりぎり追いついていないと思われますので、狙うなら今のうちだと思います。

2位のヘンリービジネススクールはレディング大学(Reading University)の運営するビジネススクールであり、世界的にはこのように高く評価されていますが、レディング大学自体はイギリス国内の総合ランキングでベスト30くらいでしょうか。日本ではほとんど知られてないと思います(知らない人はリーディング大学と読む。)。その意味で、日本人の中での競争率は低いかもしれません。学費は51,606米ドルです。平均GMATは600点です(ただし、Henley Business Schoolはイギリスのトップビジネススクールでは珍しくGMATなしで受験可能です。)。一学年のサイズは40〜50人程度と少人数です。平均年齢はエコノミストでは33歳となっています。ロンドンから少し離れていますが、離れすぎていない立地も○。広大なキャンパスはいかにもイギリスの大学風で、好きな人は好きかもしれません。GMAT不要のトップスクールとしておすすめの学校です。

4位のストラスクライド大学も同様に日本ではあまり知られていない学校です。イギリスというかスコットランドの大学です。学費は46,612米ドルです。平均GMATスコアは610点、クラスサイズは50人程度、平均年齢は30歳程度です。日本での知名度はレディング大学よりも更に低いと思いますが、世界的には評価されているということをアピールできれば、日本の就職でも有利に働くでしょう。StrathclydeもHenleyと同じくイギリスで狙い目のビジネススクールです。ただ、スコットランドではエディンバラ大学の方が大学の評価は高く、日本での知名度も高いので、エディンバラを目指すのも良いと思います(ただし、やはりビジネススクールは始まったばかりです。)。

5位のクランフィールドは、大学のレベルで言うと大体イギリスで20位以内に入るか入らないかというくらいの大学ですが、MBAは高く評価されています。これは2位のヘンリービジネススクールや、6位のキャスビジネススクールも同じなのですが、運営主体の大学よりもビジネススクールの方が相対的に高く評価されているパターンです。国内評価と国際評価に差があると言い換えてもいいかもしれません。これは、これらの大学(新興であることが多い)が早い段階からビジネススクールに集中的に資本投下し、エコノミストやフィナンシャル・タイムズのランキング手法で高く評価されるよう学校の改良を進めてきたからにほかなりません。逆に、オックスブリッジやダラム大学などは、大学自体が長い伝統を兼ね備えた名門とみなされているため、ビジネススクール経営については最近まであまりまじめに取り組んでこなかったと言えます。これが、特にイギリスにおいて大学自体の国内評価とビジネススクールの国際評価の間に逆転現象が起こっている理由かと思います。

これを踏まえ、イギリスのビジネススクール選びの戦略としては、@大学自体は有名だが、ビジネススクールの評価はまだ低い学校を狙う、または、A大学自体の知名度は低いが、ビジネススクールは高く評価されている学校を狙う、という2つの戦略が考えられます。

@に当てはまる大学としてはダラム大学、ウォリック大学、エディンバラ大学、バース大学、エクスター大学、ランカスター大学、バーミンガム大学などがあります。これらはイギリス国内の名門大学ですが、ビジネススクールというとあまり有名ではありません。少し前まではオックスブリッジもこのカテゴリだったかと思いますが、ここ最近はビジネススクールも高く評価されていますので、名実ともに難関校になってしまいました。ウォリックもすでにビジネススクールの評価が大学の評価に追いつきつつあり、今後入学難易度がさらに高まってくると思われます。

Aに当てはまる大学としては、レディング大学、クランフィールド大学、シティ大学が挙げられるでしょう。

どちらが正解というわけではないですが、せっかく日本でも(MBA受験生界隈でなく、世間一般に)知られた大学に入れるチャンスが有るのであれば、@の大学群に入った方がいいと思います。このブログでは帰国後は日本で就職することを前提に、(海外ではなく)日本における、(ビジネススクールだけでなく)運営大学の知名度を重視することを基本スタンスとしているからです。

なお、@の大学群は、たまたま現在ビジネススクールの評価が大学の評価に追いついていないだけで、いずれその差はビジネススクールの合格難易度が上昇して消滅してしまうことが予想されますので、狙うなら早い方がいいです。

上記のランキングに入っていない学校では、ロンドン大学を構成するロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、キングス・カレッジ・ロンドン(King'sないしKCL)、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)が有名ですが、これらの大学はMBAプログラムを置いていません(LSEは他校と合同でEMBAプログラムを置いています。)。

イギリスのビジネススクールはロンドンビジネススクールを除きほとんど9月または10月始まりの1年間コースです。ただ、学費は他のヨーロッパの学校に比べると高めであり(ポンドが高いせいもある)、特に都市部は家賃も高いので、全体コストは高くなると思います。また、全体的に日本より寒い都市が多く、ご飯もまずいです。ただ、街中どこでも英語が使えるというメリットはあります。家族連れで留学する場合、こういった事情も学校選びの重要な要素になると思います。

イギリス大学院MBA留学体験記



イギリス留学VISAや引越し手続き、入国手続についてはこの本が参考になりました。

posted by しゃっきー at 01:52| Comment(0) | 欧州MBAランキング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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